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システムをクラックする手段として「rootkit」というツールがあります。クラッカーはターゲットサーバの侵入に成功した場合、裏口（バックドア）を開けたり、システムコマンドやログを改ざんしたりしますが、これらの作業は、普通非常に手間がかかります。それを簡単に、しかも短時間で実現するのがこの「rootkit」というツールです。

電子フロンティア財団（Electronic Frontier Foundation：EFF）によれば、アメリカ時間で11月9日、この「rootkit」が組み込まれたソニーBMG製CD、19タイトルの名前を発表しました。
しかし、もともとこれはオーディオCDのコピーコントロールのために使っている技術であり、それが「rootkit」に類似しているということです。ところが、これを悪用した「トロイの木馬」がネット上で確認されたこともあり、様々な波紋を呼んでいます。